Japanese
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特集 診療所で必要な救急処置
1.診療所におけるアナフィラキシーショックへの対応
1.Management of anaphylaxis in otolaryngology clinic
大西 正樹
1
Masaki Onishi
1
1大西耳鼻咽喉科
pp.183-190
発行日 2009年3月20日
Published Date 2009/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101389
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Ⅰ.はじめに
耳鼻咽喉科診療所がアナフィラキシーに遭遇する頻度はそれほど高くはないが,それに対処する準備は必要である。アナフィラキシーはショック状態に陥る以前の早期治療が重要でありその後4時間の観察,また場合によって病院などへの搬送も考慮する必要がある。アナフィラキシー発症後早期の対応にはアドレナリンの筋注が第一選択といわれており,表11)に示した点に留意する必要がある。アナフィラキシーの原因はさまざまであるが,最初に治療法,次にわれわれ耳鼻咽喉科実地医家がアレルギー性鼻炎の免疫療法で遭遇するアナフィラキシー,最後に学校医として2008年4月より施行された学校生活管理指導表(アレルギー疾患用)の中のアナフィラキシーについて記述する。
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