Japanese
English
症候群事典 O
omohyoid muscle syndrome
omohyoid muscle syndrome
島田 剛敏
1
,
久 育男
1
1京都府立医科大学耳鼻咽喉科
pp.202
発行日 2006年4月30日
Published Date 2006/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411100424
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定義・概念
嚥下時に肩甲舌骨筋(omohyoid muscle)の膨隆によって,側頸部に索状または腫瘤状の隆起を生じ,安静時には消退する症候群である。
病因・病態・疫学
本邦では1例の報告を散見するのみであり,まとまった数の報告はない。Ye1)が1980年に10例を報告しているが,これが最多症例の報告である。若い男性に多いとされている。Omohyoid muscleの膨隆の原因について一定した見解は報告されていないが,変性筋疾患のなかでYe1)はhyaline degenerationを,牧野ら2)は外傷後のmyogenic atrophyを病理組織学的診断を根拠にその原因と報告している。またCaswell3),渋沢ら4)は,omohyoid muscleの舌骨付着部の位置異常により嚥下時に動く甲状軟骨がomohyoid muscleを刺激して筋硬直や異常感が生じるとしている。
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