やさしい目で きびしい目で・21 
                        
                        
                
                  
                  
                  
                  
                            
                                    
                                    
                                    
                                    
                            
                            
                
                
                
                            
                            
                  
                            
                                
                            
                        
                
                
                
                            
                        
                
                
                            
                            
                            
                  
                            
                                    
                                    『切る評価,育てる評価』
                                    
                                    
                            
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                高柳 泰世
                                            
                                            1,2
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                
                  1日本色覚差別撤廃の会顧問
                
                
                  2本郷眼科
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                            
                            
                        
                
                            
                            
                        
                
                pp.1661
                
                
                
                  
                  
              
              
              
                  発行日 2001年9月15日
                  Published Date 2001/9/15
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410907485
                
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- 文献概要
医師は健康診断書の記載を依頼された場合には,一定の書式に従って記入し,その内容を吟味せず,その結果を書き記すことが多い。したがって,その健康診断書の妥当性を考え診断書記入を拒否することはほとんどない。多くの場合,お仕着せの診断書で問題を惹起することはなかったと思われるが,色覚検査については問題は隠れたまま,記載した医師の知らないところで悲劇が起こっていた。
これまでの健康診断は仕事遂行能力と関係なく,まさに「切り落とす基準」になってきた。医師の役割は「何ができるか」ではなく「何ができないか」と能力不足を探し,社会的不利の判定のお先棒を担ぐことを強いられたような気がする。その最たるものが「色覚検査」であったと思われる。
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