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連載 国際スタンダードを理解しよう! 近視診療の最前線・29
—小児の近視をみたらどうすればよいか?—小児の近視に対するレッドライト治療法—赤色光が近視を救う
Red light therapy for myopia control in children: red light saves children from myopia
五十嵐 多恵
1
Tae Igarashi
1
1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科眼科学分野
キーワード:
repeated low-level red-light therapy
,
近視進行予防治療
,
小児の近視
,
光線療法
Keyword:
repeated low-level red-light therapy
,
近視進行予防治療
,
小児の近視
,
光線療法
pp.222-225
発行日 2023年2月15日
Published Date 2023/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410214714
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◆長波長の可視光線である赤色光(波長650nm)を用いたレッドライト治療法の近視進行予防効果は,単焦点眼鏡装用と比較して,眼軸長で約69.4%,近視度数で76.6%であった。
◆一般的に,近視の進行は不可逆性と考えられている眼軸長の伸展を特徴とするが,レッドライト治療法では1年間の治療後に0.05mm以上の眼軸長の短縮が21.6%の患者で観察された。
◆レッドライト治療による近視進行予防効果は,赤色光のフォトバイオモジュレーション作用によって強膜酸素欠乏が改善し,強膜リモデリングが回復したことによると推察されている。
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