海外留学 不安とFUN・第27回
ボストン研究留学記・2
上田 高志
1,2
1Angiogenesis Laboratory, Massachusetts Eye and Ear Infirmary
2東京大学医学部眼科学教室
1Angiogenesis Laboratory, Massachusetts Eye and Ear Infirmary
pp.318-319
発行日 2018年3月15日
Published Date 2018/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212610
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Angiogenesis Laboratory
ハーバードの眼科の研究室は大きく分けると臨床部門(Massachusetts Eye and Ear Infirmary:MEEI)所属の研究室と,それと別にSchepens Eye Research Institute所属の研究室があり,両者を合わせると全体で数十という単位であるようです。私が所属しているのはMEEI附属のAngiogenesis laboratoryというところで,このラボ名は,滲出型加齢黄斑変性に対する光線力学療法,抗VEGF療法が世界に先駆けて研究開発されてきた歴史に基づいているそうです。現在はMEEIの院長になられたJoan Miller先生が主宰されており,現場はVavvas先生,Connor博士のお二人がprincipal investigator(PI)としてまとめています。
私自身はVavvas先生のラボに採用していただきましたが,どちらのPIのラボにも日本人のポスドクの先生が常に在籍している状態ですので,私自身も馴染みやすかったです。もちろん,日本人以外にも世界各国の眼科医が留学に来ており,国際色豊かなラボです。Vavvas先生はギリシャ出身の網膜硝子体専門医で,網膜変性疾患のマウスモデルにおけるnecroptosisに関連した研究で活躍されています。
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