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特集 第37回日本臨床眼科学会講演集 (その7)
学会原著
乳児屈折異常のスクリーニング—簡易photorefractionによる試み
A simplified photorefraction
山本 敏雄
1
,
前田 和子
1
,
田辺 稔邦
1
,
梅谷 一清
1
Toshio Yamamoto
1
,
Kazuko Maeda
1
,
Toshikuni Tanabe
1
,
Kazukiyo Umetani
1
1京都府立医大眼科学教室
1Department of Ophthalmology, Kyoto Prefectural University of Medicine
pp.959-963
発行日 1983年7月15日
Published Date 1983/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410208970
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乳幼児の眼位異常や屈折異常は,なるべく早い時期に検査しなければならないとされているが,実際にはなかなか検査を行うことができない。1979年,Kaakinenは簡単なカメラを使って1回の写真撮影にて同時に限位と屈折の異常を知る方法を発表した。今回,我々はこのKaakinenの方法を改良して,乳幼児で限位とおおよその屈折状態を測定するカメラを試作した。そしてまず,模型眼でこのカメラにより屈折異常を大まかに測定できることを確かめ款に人眼でも屈折異常の種類や程度を測定できることを知った。更に,1歳前後で眼位や屈折検査ができない乳児で,試作機を使い眼位や屈折の異常を調べることができることを確かめた。我々はこの様なカメラが乳幼児の眼位・屈折異常のスクリーニングに役立つものと考えている。
A simplified photorefractometry, which is a modification of Kaakinen's method (1979), has been developed for the screening of refractive error and ocular deviation of babies and children.
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