連載 眼科臨床レントゲン診断学・4
各論(1):眼窩腫瘍(その1)
丸尾 敏夫
1
,
桐淵 利次
1
,
竹内 真
1
1帝京大学医学部眼科学教室
pp.714-715
発行日 1978年4月15日
Published Date 1978/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410207654
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眼窩のレントゲン診断にあたつて,単純撮影はもつとも基本的であり,これに断層撮影を適宜併用することが,まず行われるX線撮影である。眼窩疾患のうち,もつとも頻度が高い眼窩腫瘍の場合,単純撮影あるいは断層撮影によつて,観察すべき所見としては,(1)眼窩の拡大,(2)上眼窩裂の拡大,(3)視神経管の拡大,(4)軟部組織の陰影増強,(5)骨破壊,(6)骨過形成,および(7)石灰化があげられる。以下,眼窩腫瘍の単純撮影および断層撮影によるレントゲン診断について述べてみたい。
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