談話室
斜視と弱視—解釈と治療の新傾向について
G.B.ビェッティ
1
1ローマ大学
pp.91-101
発行日 1963年1月15日
Published Date 1963/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410202636
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
I.まえがき
本文には難解な記述が多いけれども,熟読含味すれば教えられる所が少くない。原語はそのまま入れておいた。(訳者)
過去数年間のうちに斜視に伴う二次的な感覚異常や弱視の広汎な治療について可なりの変化と進歩が見られた事は興味深い事である。斜視や弱視の基本的な問題は眼科医の間によく知られているが,一部の事柄は良く知られていないし,図示して理解する必要があるのでローマ大学で研究しいてる事について述べて見よう。先ず斜視及弱視の生理と病理の見地から考えて見ると,斜視の状態が変化しなければ弱視の視線が偏位した結果として考えられる。両眼視の感覚異常については大部分の症例は治療可能である。これらの治療における理論上の仮定について述べ,次に弱視の機転について述べよう。
Copyright © 1963, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.