特集 第8回日本臨床眼科学会
原著〔一般講演〕
(37) Gougerot-Sjogren-Syndromeに対するParotinの効果(抄録)
小原 博享
1
1名古屋鉄道病院
pp.303-304
発行日 1955年2月15日
Published Date 1955/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410202127
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私は先きは臨眼に投稿済の一例の他に,2例を加えた3例のOphthalmo-Rhino-Stomato-Xerosisに唾液腺内泌ホルモンParotinを筋肉内注射したが,本症に対しては著効が認められた。
1)眼,口内の乾燥症は勿論,関節炎に対しても著効認められ,乾燥症は消失し,関節痛は消失す,之等の効果の生ずるのは凡そ,24時間後より始まり,注射量3粍を5回,2〜5日の間隔で注射して,注射終了後4カ月を得ても口腔乾燥症は消失して居るが,眼の乾燥感は再燃して居るのが一例,他の一例は2カ月後でも全く快調である。他の一例は目下,治療中であるが全く良好な状態である。
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