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私の経験
按摩後突発し麦酒で惡化した虹彩毛樣体炎
Ein Fall von nach Massage plotzlich anftretenden und nach Trinken von Bier ruckfallenden Iridocyclitis
淸水 新一
1
1岐阜医大
pp.530-532
発行日 1954年4月15日
Published Date 1954/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201851
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入院患者は兎に角として,外来患者では我々が直接接する時間が余りにも短くて,患者は一日の殆んどが野放と言つてよい状態である。此の時間をも有効に利用し看護に充分注意しないと如何に有効適切な診断,治療をしても充分な効果が上らない事があり得ると常々考えて居る。だが今の様に優秀な化学療法剤が沢山に現われ,余りにも簡単に諸症状が軽減或は消退する者があるので,つい看護の大切な事を忘れて,思う様に行かぬ時は局所的なり全身的なりに何か欠陥でもあるのでないかとか,此の藥剤は患者に適しないのではないか等に気を取られ次々と同一家族の者から結膜炎患者が出たり,患者から養生法を聞かれて始めて自分の至らなかつたのを痛感する事が屡々ある。
中には,酒,麥酒,葡萄酒,入浴,旅行等の外,餅,葱,「ホーレン」草,筍,,茄子,「キウリ」,甘藷,松茸,蝦,蟹,「トウガラシ」等は如何かと突込んで尋ねる者もあつて,浅学な私は返答に窮し,内心の不安を抑え乍ら刺戟物は避けたがよいとか,安靜にしたがよい等と漠然と答えざるを得ない場合も決して少くないのである。
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