銀海餘滴
醫療社會保險の原則
pp.694
発行日 1952年9月15日
Published Date 1952/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201265
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1.社會醫療の本質
社會醫療の本質は生産を通じて社會福祉の増進に寄與するにある。社會醫療は純粹に醫學上の見解の下に行われる以外に,社會性をもつものであるから,當然に社會的制約をもつべきである。然し乍ら本質として學問の自由を否定するものであつてはならない。又その反面に國民の社會的自由を不當に制限するものであつてはならない。社會醫療は進歩發展の基礎を自らの制度の中にもつものでなければならない。之は當然國民大衆が自ら學問の社會的基盤について認識し,次の時代の學間を社會的に再生産せしめるものであることを常に考え乍ら,社會醫療の本質を誤らしめない用意がなければならない。
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