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特集 抗VEGF薬をどう使う?
加齢黄斑変性に対するラニビズマブの実践的投与方法
Practical administration of ranibizumab for age-related macular degeneration
髙橋 寛二
1
Kanji Takahashi
1
1関西医科大学医学部眼科学教室
pp.1818-1828
発行日 2013年11月15日
Published Date 2013/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410105023
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はじめに
ラニビズマブ(ルセンティス®)は視力改善を狙える滲出型加齢黄斑変性(age-related macular degeneration:AMD)の治療薬として,2009年3月にわが国で発売され4年以上が経過した。この間,6万名を超える症例に計44万本以上が使用された。ラニビズマブの使用によって,AMD患者には視力改善がもたらされたが,改善した視力を維持する難しさと労力については,AMD診療を行う誰もが経験するところである。さらにこの薬剤には,ノンレスポンダー(無反応例)や,使用中に効果が減弱する症例(タキフィラキシー,トレランス)の存在1~3)が判明し,4年,7年の長期経過では平均視力は徐々に低下していくことが明らかになっている4,5)。本稿では,過去4年間の経験を踏まえたラニビズマブの実践的投与方法について,私見を交えて記してみたい。
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