--------------------
べらどんな 両・銭・厘
GEN
pp.1049
発行日 2011年7月15日
Published Date 2011/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410103738
- 販売していません
- 文献概要
小学5年のときに,出張のおみやげを父からもらった。小さな棹秤で,250グラムまで量れる。銀色のきれいな金属製で,そもそもは薬を計量するためだったらしい。
戦争中なので,家では鶏を飼っていた。生んだ卵の重さを量り,ノートにつけていた。50~53グラムが多かったのを覚えている。外地に住んでいたので,引き揚げるとき,この棹秤はリュックに入れて持って帰った。いまではこれが当時の唯一の記念品である。
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.