症例
人工妊娠中絶後に形成された胎盤ポリープに対してTranscervical Resection(TCR)が有用であった1例
竹田 明宏
1
,
真鍋 修一
1
,
河合 志乃
1
,
渡邊 義輝
1
1岐阜県立多治見病院産婦人科
pp.82-85
発行日 2001年1月10日
Published Date 2001/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904237
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胎盤ポリープは,流産,人工妊娠中絶あるいは分娩後の遺残胎盤が変性,器質化によりポリープ状の腫瘤を形成したものである.大量出血により子宮摘出を余儀なくされることもあることより,子宮温存が必要とされる症例では治療に難渋することも多い.われわれは,帝王切開術既往のある患者で,人工妊娠中絶後に形成された胎盤ポリープより大量出血があったが,経頸管的腫瘍切除術(TCR)により保存的治療が可能であった例を経験した.TCRによる胎盤ポリープ切除術は,直視下に手術操作が行えることから,盲目的な子宮内容除去術に比し安全であり,有用な治療法であると考えられる.
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