今月の臨床 ART最新情報—妊娠率向上のために
卵巣刺激・受精
1.ARTの成功率と内分泌動態
本山 洋明
1
1倉敷成人病センター産婦人科
pp.1362-1366
発行日 2000年12月10日
Published Date 2000/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904198
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はじめに
倉敷成人病センターでは1988年にIVF-ETによる最初の女児を得た後,1994年にICSIに成功し現在に至っている.この間の臨床成績の分析に基づいて,品胎防止と良好胚選別の観点より,1998年からET胚数は2個以下に制限し,ET日は3日目から5日目の間に行っている1,2).
1998年から2000年6月までの全年齢のART533採卵周期の総妊娠率は,ET489周期あたりで48.7%,生産妊娠率38.2%である.しかし40歳以上のET 47周期では総妊娠率17.0%,生産妊娠率6.4%と40歳未満よりも有意に低く,特殊な群として別に考えるべきである3).
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