今月の臨床 生殖内分泌と不妊診療の最新データ
思春期
4.原発性無月経・遅発月経
和田 真一郎
1
,
佐藤 修
1
,
星 信彦
1
,
櫻木 範明
1
,
藤本 征一郎
1
1北海道大学医学部産婦人科
pp.354-361
発行日 2000年4月10日
Published Date 2000/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903980
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日本産科婦人科学会では,18歳で初経を認めないものを原発性無月経,15歳以上で初経を認めるものを遅発月経と定義している.現在わが国では,環境因子などの変化により初経年齢は低下し,中学2年生(13〜14歳)における既経率は96.1%であり,15歳で初経をみないのは4%に満たない1).原発性無月経・遅発月経の原因は多岐にわたっており,治療が困難な例も少なくないが,疾患によっては早期の治療を要するものもある.本稿では,原発性無月経の原因疾患・診断・治療について言及するが,15歳以降で初経がなければ原因を調べ,場合によっては治療を開始すべきである.
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