連載 ARTシリーズ・8
ARTによる妊娠のうちどのくらいが生存児として生まれ,どのくらいが双胎か?
矢沢 珪二郎
1
1ハワイ大学
pp.34
発行日 2000年1月10日
Published Date 2000/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903888
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図はART周期のうち妊娠した27%の帰結を示したものである.そのうちほぼ84%は生存児をもうけ,16%は1度は妊娠しながらもよい結果には至らなかった.全体の52%は単胎,32%は双胎であった(多胎は1妊娠として数えた).三胎もいれると全体の38%が多胎で,これが一般人口で起こる割合は2.7%である.
多胎はさまざまな問題をもち,例えば内科的合併症,高い帝切率,児の未熟や低体重,新生児の障害を伴う発育などがある.妊娠してもよい結果とはならなかった場合は,子宮外妊娠,自然流産,死産などである.
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