今月の臨床 ホルモン療法—新しい動向を探る
ホルモン療法を正しく行うために
2.ホルモンと成長因子
岩下 光利
1
1東京女子医科大学母子総合医療センター
pp.1252-1254
発行日 1996年10月10日
Published Date 1996/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902679
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成長因子とは
成長因子は細胞のDNA合成を促進する一群のポリペプタイドのことをいい,現在30を超える成長因子が報告されている(表).
その特徴の1つは,局所で産生されたものがその局所で作用することである.成長因子を産生する細胞またはその近傍の細胞には,その成長因子の受容体が存在し,成長因子はオートクリン・パラクリンの制御機構のなかで作用を発現する.成長因子のもう1つの特徴は種々のホルモンのエンドクリン制御を受けていることである.
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