今月の臨床 妊婦の糖尿病マネジメント
妊婦糖尿病のコントロール
2.インスリン療法
河盛 隆造
1
1順天堂大学医学部内科
pp.150-154
発行日 1996年2月10日
Published Date 1996/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902412
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IDDM(インスリン依存型糖尿病)が妊娠を希望する際,さらに妊娠時にはその早期より,健常人と同程度の血糖管理を維持することが必須である.NIDDM(インスリン非依存型糖尿病)においても同様の管理が要求される.一方,妊娠中に糖尿病を発症した際にも,必要となれば積極的にインスリン療法を導入しなければならない.常温で安定であるインスリン製剤の開発,その製剤を応用するインスリンペンの登場は,インスリン療法,とくにインスリン頻回投与療法を簡便なものとした.その結果,インスリン投与法,投与量といったソフトウェアについては,従来とはかなり変わった新しい戦略が,真剣に考察され,実践されるべき時期にきていると考えられよう.
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