薬の臨床
新しい尿中hCG検出試薬オーラテックhCGの臨床的検討
梶 博之
1
,
上村 浩一
1
,
苛原 稔
1
,
青野 敏博
1
1徳島大学医学部産婦人科
pp.1685-1690
発行日 1995年12月10日
Published Date 1995/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902371
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尿中hCGの免疫学的測定法は,今日産婦人科領域の日常診療において最も頻繁に行われる検査のひとつである.今回我々は,1ステップSPlA法(Sal Particle lmmuno Assay)を原理とした尿中hCG検出試薬,オーラテックhCG(オランダオルガノン)を使用する機会を得,その基礎的および臨床的検討を行ったので結果を報告する.
公称感度は50lU/lとされているが,我々の検討でも50lU/lであった.オーラテックのLHに対する交叉反応性は500lU/lの濃度では交叉反応を認めず,実際の臨床上問題となる濃度では影響を受けないことがわかった.異常尿のうち,タンパク尿,糖尿,尿のpH,細胞浮遊尿,尿比重についてはいずれの検討濃度および値でも正常の反応を示した.
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