今月の臨床 骨盤位マニュアル
骨盤位分娩の疫学
5.横位の病因と頻度(対応策も含む)
金上 宣夫
1
1札幌東豊病院産婦人科
pp.615-617
発行日 1994年5月10日
Published Date 1994/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901733
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横位は胎児の位置が縦位と違って,母体の骨盤軸(または子宮の縦軸)に対して胎児の縦軸が直角を成すもので病的な胎位である.横位には妊娠時と分娩時の横位があるが,臨床的には分娩時の横位が問題になる.横位は陣痛発来により破水しやすく,遷延横位になりやすい.結果として母体には子宮破裂や子宮内感染,胎児は早期に死の転帰をとる.処置の遅れや対応を間違うと医療事故の紛争の元である.
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