研究
僻地において遭遇した横位分娩の1例について
栗本 ハル
pp.17
発行日 1959年10月1日
Published Date 1959/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611201764
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産婦は27歳の2回目経産婦,特別な既往症なく初産の時の分娩経過が短時間で終つていること,今回の妊娠は1回の診察も受けていませんでした.診察時外見所見は,腹部やや大きく緊張し,腹囲89cm,心音不明,浮腫は認めませんでした.なお胎動は10日ほど以前より感知していないとのことで胎児死亡と推定いたしました.
内診所見として,子宮口は2指開大し,破水して羊水を少しずつもらしていましたが,位置高く先進部不明,陣痛は軽く,間歇は長うございました.
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