今月の臨床 新しい薬物療法をさぐる
話題の薬剤
18.オキシブチニン(ポラキス)による女性尿失禁,頻尿の治療
加藤 久美子
1
1名古屋第一赤十字病院泌尿器科
pp.63-64
発行日 1994年1月10日
Published Date 1994/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901580
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塩酸オキシブチニン(ポラキス)は1988年から認可された蓄尿障害(頻尿,尿意切迫感,尿失禁)治療薬で1),日本で初めて尿失禁を効能にうたった薬剤である.切迫性尿失禁に対する切れ味が鋭く,使える薬ができたことで「尿失禁ブーム」が加速された.
オキシブチニンは抗コリン作用,直接平滑筋弛緩作用によって膀胱平滑筋(排尿筋)を弛緩させ,膀胱容量の拡大,無抑制収縮の抑制をもたらす.
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