増刊号 ―豊富な所見で診断の進め方がわかる―産婦人科 画像診断アトラス
婦人科疾患
所見アトラス
婦人科的急性腹症―異所性妊娠，卵巣出血，茎捻転
竹内 麻由美
1
,
松崎 健司
1,2
,
原田 雅史
1
1徳島大学医学部放射線科
2徳島文理大学保健福祉学部診療放射線学科
キーワード：
異所性妊娠
,
卵巣出血
,
茎捻転
,
CT
,
MRI
Keyword:
異所性妊娠
,
卵巣出血
,
茎捻転
,
CT
,
MRI
pp.209-213
発行日 2023年4月20日
Published Date 2023/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210956
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●異所性妊娠は卵管に好発し，破裂により腹腔内出血を起こすと急性腹症をきたす．胎囊や卵管壁の描出には造影MRIが有用である．
●卵巣出血は黄体囊胞出血が多く，囊胞の壁は厚く拡散強調像にて高信号を呈し，造影にて濃染する．なお，急性期の出血はT2強調像にて低信号に描出される．
●径5cmを越える卵巣腫瘤は茎捻転をきたしやすく，腫瘤から突出する捻転茎が特徴的である．捻転茎内の血栓や腫瘤の出血性梗塞は拡散強調像にて高信号を呈し，造影効果を欠く．
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