今月の臨床 プレコンセプションケアにどう取り組むか―いつ,誰に,何をする?
妊娠前の準備
不妊外来で行うプレコンセプションケアの実際―どんな検査・指導が有用か
佐藤 雄一
1
1産科婦人科舘出張佐藤病院
pp.1168-1177
発行日 2021年12月10日
Published Date 2021/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210542
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●不妊患者は高齢化してきており,妊孕能の低下,流産率の上昇のみならず,妊娠した際には合併症や基礎疾患の悪化に伴うハイリスク症例の増加などが問題となっている.
●貧血や甲状腺機能異常,ビタミンD不足,耐糖能異常などは,妊娠率の低下や周産期予後を悪化させる.また,やせや肥満などの栄養不良,葉酸の未摂取,タバコの害や風疹ワクチンの必要性についての知識も乏しい.
●不妊外来におけるプレコンセプションケアは,その本来の目的だけでなく,医療スタッフと患者のコミュニケーション形成にも有用である.
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