増刊号 ─知りたい最新情報がすぐわかる!─不妊・不育症診療パーフェクトガイド
2.不妊症の検査・診断
Q4 甲状腺機能の評価は不妊スクリーニング検査で必要ですか?
高村 将司
1
1東京大学医学部産科婦人科学教室
pp.121-122
発行日 2016年4月20日
Published Date 2016/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208678
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A 甲状腺機能はスクリーニングにより5%程度で異常が検出されます.その大部分が潜在性甲状腺機能低下症(sub-clinical hypothyroidism : SCH)で,主に排卵障害との関連が報告されています.SCHは甲状腺ホルモン投与により不妊治療成績が改善すると考えられ,必須のスクリーニング項目です.
スクリーニングにおいては,甲状腺刺激ホルモン(thyroid stimulating hormone : TSH),遊離サイロキシン(FT4)を測定し,月経周期を問わず採血可能です.
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