カラーグラフ 子宮頸癌の診断・4
組織診断 Pathological Diagnosis
栗原 操寿
1
1慶応義塾大学医学部産婦人科学教室
pp.286-287
発行日 1970年4月10日
Published Date 1970/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204190
- 有料閲覧
- 文献概要
子宮頸癌の好発部位として知られる扁平円柱境界(scj)には,実に色とりどりの病変が出没する。このなかで,癌化過程にかかわりあう病変として,目下注目をあびているのが上皮内癌carcinomain situと異型上皮dysplasiaである。
上皮内癌に関する知見は着々と積みあがり,組織診断の基準さえ正せば,自然治癒はきわめて例外的で,いずれ浸潤癌に進みゆく悪性病変という見解に固まりつつある。
Copyright © 1970, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.