カラーグラフ 子宮頸癌の診断・2
腟拡大鏡診Colposcopy
栗原 操寿
1
1慶応義塾大学医学部産婦人科学教室
pp.94-95
発行日 1970年2月10日
Published Date 1970/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204155
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1. 2%醋酸加工法の効果
症例1,2ともに子宮頸部の上皮内癌である。肉眼ではあたりまえに見る単純なビラン(写真1a,2a)で,なにもわからないが,この表面に2%醋酸溶液を塗つて粘液をていねいに除くと,写真1b,2bのように,上皮内癌に相当する部分は異常所見としてあざやかに浮きでてくる。症例1は白斑(L)と基底(G),症例2は白斑(L)である。このような加工の効果は高度なdysplasiaや初期浸潤癌でも同じである。
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