研究
急性炎症家兎におけるリンパ系造影法施行時のリンパ節の変化—ことに患側膝リンバ節
鈴木 雅洲
1
,
渡部 侃
1
Masakuni Suzuki
1
1新潟大学医学部産科婦人科学教室
pp.223-225
発行日 1969年3月10日
Published Date 1969/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409204009
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はじめに
リンパ系造影法は,1952年Kimmonth1,2)らによつて直接法が開発されて以来10年余りである。その後,本造影法の進歩には目をみはるものがあり,産婦人科領域においても,悪性腫瘍,なかでも子宮頸癌のリンパ節転移診断に関しても,主観的な見地から,さらに多くの検討がなされている3,4)。しかし,いまだ検討が待たれる問題も多い。
われわれは,本造影法の副作用の一つである急性炎症時にその所属リンパ節を通じてリンパ系造影法を行なうことにより,その炎症を全身に波及させる可能性がひそんでいるということをすでに述べた5,6)。
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