グラフ
卵管皺襞に関する研究
鈴村 正勝
1
,
菊池 三郎
1
,
佐治 正敬
1
1日本医科大学第1病院産婦人科教室
pp.415-416
発行日 1966年6月10日
Published Date 1966/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203486
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哺乳動物において特徴的な排卵,受精,着床の三段階の内,初めの二つの段階に特に重要な意義をもつ卵管の各種動物についての研究は種々行なわれてきた。しかし従来の卵管の組織および形態の研究は微細な細胞レベルで行なわれたりまたは逆に動物の有窓実験や無処置の剔出標本そのままの肉眼的観察が多く行なわれ,特にその雛襞は立体的な観察が行なわれることは少なかつたが今回私達は哺乳動物の卵管の粘膜構造を立体的に直視することに成功した。
実験方法は本誌(第18巻第10号)のグラフ版に報告した"合成樹脂法に依る胎盤血管の研究"と同様にアクリルを使用して行ない,さらに卵管長軸にそつて切開した直接の肉眼的所見を併用した。
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