PROPOSAL
第4回世界産科婦人科学会に出席して
楠本 雅彦
1
1東京逓信病院
pp.130-131
発行日 1965年2月10日
Published Date 1965/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203219
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1. 学会場マルデルプラタへの道
第4回世界産科婦人科学会は9月18日よりアルゼソチン国ブエノスアイレス,マルデルプラタ,において華々しく開催された。学会開催期間は9月18日より1週間であつた。御存知のごとくアルゼンチンは南米ではもつとも文化の高い国で,アメリカ文化よりもむしろヨーロッパ文化の影響を強く受けているところである。地球の反対側であるために学会期間頃は"早春"であつて,お正月頃が真夏だそうである。商社などの執務時間は午前中が9時から12時午後は14時から17時まで,土曜,日曜は休むことになつている。われわれ日本人でこの学会に参加したものは東大小林教授はじめ熊大加来,金大赤須,昭和医大藤井,名大石塚,東北大九嶋,大阪市大藤森,各教授他大体20名程であつた。学会の開会式は念頭Cuillermo di Paola司会のもとに大統領が臨席されて,ミラノのスカラ座,パリのオペラ座と共に世界の三大劇場の一つといわれている「テアトルコロン」において頗る盛大に行なわれた。ラテンアメリカの人々は夜おそいことは全く平気で開会式の開始されたのが夜の8時半であつた。開会式後参加者一同は学会招待のバレーをこの劇場で見物した。
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