Japanese
English
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エストリール腟錠の使用経験
Clinical use of estriol vaginal tablet
奥山 通雄
1
,
沢山 興
1
,
奥野 等
1
,
西脇 聰子
1
Michio Okayama
1
1大阪鉄道病院産婦人科
pp.395-397
発行日 1962年5月10日
Published Date 1962/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202627
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緒言
帯下を訴えて来院する患者にはしばしば子宮腟部ビランを伴つて居り,その難治性のために臨床医家は頭を悩ます機会が多い。従来よりこの方面の研究も多いが,保存的治療法による治療成績はあまり芳しくない様である。
近時我が国でも盛んに使用されつつあるエストリオールは,腟,外陰及び頸管に特異的に作用し,子宮内膜に対してはエストラジオールに比してその作用が遥かに弱く,為に好んで子宮腟部ビラン,腟炎,更には更年期障碍等に用いられている。既に経口的或いは注射による成績は多数発表せられているが,今回我々はエストリオール発泡腟錠(エストリール腟錠)使用の機会を得,みるべき結果を得たのでここにその成績の大略を報告する。
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