Japanese
English
症例報告
古典的帝王切開術後の月経瘻の3例と耐性葡萄状球菌
Three cases of menstrual fistula following classical cesarean section and tolerant staphylococci
藍田 靖
1
,
森田 潤
1
,
石井 元子
1
,
梅林 昌彦
1
,
小林 幸代
1
,
宇井 多久美
1
Yasushi Aida
1
1名古屋市立大学医学部産婦人科教室
pp.855-861
発行日 1960年9月10日
Published Date 1960/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202283
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Ⅰ.緒言
近年抗生物質の出現により保存的帝王切開術の要約が寛容となつたことは万人等しく認めるところであるが,反面本剤の効果を過信するの余り,手術術式並びに抗生物質に対する感染菌の耐性問題を深く考慮に入れることなく安易な気持で本術が行われる結果,予後を不良としている症例に接する機会が多くなつたことは誠に遺憾なことである。依つて私達は最近1年間に接した古典的帝王切開術後に発生した月経瘻の3症例について報告すると共に同症例の根治手術に際し感染菌に対する抗生物質の耐性問題の重要性を経験し得たので茲に報告する次第である。
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