Japanese
English
症例報告
内診によつて破裂した卵管間質部妊娠の1例
A case of interstitial pregnancy which ruptured following Pelvic examination
大口 基光
1,2
Motomitu Oguti
1,2
1名古屋大学医学部産婦人科学教室
2愛知県済生会病院産婦人科
pp.209-213
発行日 1960年2月10日
Published Date 1960/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202148
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.緒 言
卵管間質部妊娠は全子宮外妊娠の0.93〜5.0%で,比較的少いものである。妊卵が間質部に着床すれば,殆んど常に子宮角を破壊して,大出血を来し易く,予後は外妊の中で最も不良であり,術前に間質部妊娠と診断することは極めて困難で,中絶前には正常妊娠と誤診され,中絶後は子宮外妊娠として開腹されて初めて確診される事が多い。私は最近内診時に破裂したと考えられる卵管間質部妊娠の1例を経験したので茲に報告する。
Copyright © 1960, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.