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グラフ
子宮卵管造影法施行時における脈管像2例
Two cases of vascular picture at the time of hysterosalpingography
東京大学医学部産婦人科教室
pp.927-928
発行日 1958年12月10日
Published Date 1958/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201856
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30才,原発不妊5年。初経16才で正順30日型,持続5日間で中等量,経時障碍はない。内診によれば子宮は後傾後堀でやゝ小さいが,可動性は保たれ,附属器部分に異常抵抗はない。月経第15日に油性懸濁性ウロコリン注入,抵抗は軽度で8ccを注入しえた。直後撮影によれば,子宮はやゝ左傾して小さく,壁は殊に底部においてやゝ不整,この部分から壁内にむかつて造影剤が侵入,角部において弧状に右側壁にむかい,卵巣静脈に入って上行しているのが認められる。30分後の撮影ではこれらの陰影は殆んど消失していた。尚卵管は両側共膨大部迄認められ,レストでも疎通性は保たれているようであつた。本例は約半年後に妊娠の成立をみた。
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