Japanese
English
第7回綜合医学賞入選論文
Mycostatinによる膣・外陰カンジダ症の治験
Clinical experiences in the treatment of vulvovaginal moniliasis with"Mycostatin"
青河 寛次
1
Kanji Seiga
1
1京都府立医科大学産婦人科学教室
pp.858-859
発行日 1957年12月10日
Published Date 1957/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201656
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I.いとぐち
真菌の出現並びにその病態生理が,近年交代菌現象の立場から再認識され,種々なる抗真菌性物質が追求されていることは,今更いうまでもない。然しながら,今迄発見された抗真菌性物質で抗菌力の強いものは,毒性も亦著しいのが常であったから,この点臨床応用に幾多の困難があったわけである。
Streptomyces nourseiから分離したpolyne系抗生物質の一種であるMycostatin (Squibb社Nystatin)は,糸状菌類及び,酵母の中放線菌類を除く凡ての種を抑制乃至殺滅するが,本剤が最も大きな効果を示すのは,成長段階にある酵母様菌類に対してであり,胞子に対してはそれ程有効でなく,又,細菌に対しては無効であると云われている。
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