Japanese
English
原著
子宮内膜分泌期の簡単な一診断法
A simple diagnostic method for secretory phase of the endometrium
印牧 義孝
1
Yoshitaka Kanemaki
1
1国立伊東温泉病院産婦人科
pp.407-408
発行日 1956年6月10日
Published Date 1956/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409201377
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1.緒言
子宮内膜の周期は,黄体ホルモンの影響の見られる分泌期或は黄体期と,その影響の見られない増殖期或は卵胞期とに2大別される。内膜が増殖期であるか,分泌期であるかを日常臨床上簡単且つ迅速に知ることが出来れば,不妊症や月経異常の診療に大いに役立つわけで,之は組織学的検査に依れば容易であり,所謂分泌期内膜の日附け診断1)2)も可能であるが,これには少くとも一昼夜以上を要し,簡単な臨床検査法とは言えない。
最近の内膜の研究は,グリコゲーン(以下グ.と略す)が,性周期と密接な関係にあり,重要な役割を持つものである事を確認した。本邦では,子宮内膜のグ.含有量について,加藤氏の綜説7)がある。
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