今月の臨床 いま注目されている 早発卵巣不全(POI)
POIと自己免疫異常
柴原 浩章
1,2
,
森本 真晴
1,2
,
脇本 裕
1,2
,
加藤 徹
1,2
,
和田 龍
1,2
,
長谷川 昭子
1,2
1兵庫医科大学産科婦人科学講座
2兵庫医科大学病院生殖医療センター
pp.862-866
発行日 2014年9月10日
Published Date 2014/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103871
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●自己免疫異常によるPOIの診断基準 : 自己抗体の存在・自己免疫病の合併・卵巣の組織像に基づき3つのカテゴリー(confirmed ; 確定的,probable ; 濃厚,possible ; 可能性あり)に分類する.
●自己免疫性卵巣炎の治療ガイドライン : 現時点では存在しない.副腎ステロイド療法は卵巣機能を回復させる可能性はあるが,エビデンスとは言えない.
●将来展望 : POIの発症を予測できれば,卵巣・卵子・受精卵凍結を行い,将来の妊娠に備えることも可能である.
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