連載 教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール
塩酸リトドリンによる横紋筋融解症の発症時に,心不全・呼吸不全・腰背部痛が併発し,多くの専門診療科へコンサルトするに至った症例
服部 政博
1
1静岡赤十字病院産婦人科
pp.622-626
発行日 2013年6月10日
Published Date 2013/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409103422
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症例
患者
32歳,0経妊.
主訴
頸管長短縮,切迫早産26週.
既往歴
特になし.
家族歴
姉が30歳で突然死.
現病歴
IVFにて妊娠し,妊娠10週で当院を紹介された.以後は当院で妊婦健診を施行していた.妊娠17週,頸管長短縮を認め,頸管無力症の診断のもとマクドナルド頸管縫縮術を施行した.妊娠26週2日,頸管長1.3 cmと短縮を認め,切迫早産の診断で入院となった.
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