連載 教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール・59
卵巣疾患と術前診断した虫垂膿瘍の2例
中村 学
1
,
中尾 光資郎
1
,
水谷 亜紀子
1
,
宮本 純孝
1
,
西村 俊信
1
,
富田 初男
1
,
安藤 昭彦
1
1さいたま赤十字病院産婦人科
pp.1559-1563
発行日 2010年11月10日
Published Date 2010/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102509
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症例(1)
■患者 44歳,1経妊・1経産.
■主訴 不正出血,下腹部痛.
■既往歴 特記すべきことなし.
■家族歴 特記すべきことなし.
■現病歴
1か月前より不正出血を繰り返していた.10日前に近医産婦人科を受診し,卵巣腫大を指摘されたと同時に止血剤を処方され内服していた.その頃より軽度の上腹部痛が続いていた.今回,下腹部痛が出現し,他医を受診.下腹部腫瘤を指摘され,卵巣嚢腫茎捻転の疑いで当院へ救急搬送された.
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