連載 教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール・41
GISTとの鑑別を要した小腸子宮内膜症症例
西 丈則
1
1公立那賀病院産婦人科
pp.180-183
発行日 2009年2月10日
Published Date 2009/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101967
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症 例
患 者 : 26歳,0経妊・0経産
主 訴 : 卵巣腫瘍を指摘された.
既往歴 : なし.
現症歴 : 挙児希望にて近医を受診したが,卵巣腫瘍を認めたため当科に紹介となった.月経痛が強く,月経期間の2日間はNSAIDs服用で対応していた.初診時の経腟超音波検査で,左側卵巣に二胞性で5×3.5 cmに腫大したチョコレート嚢胞が認められた.また,ダグラス窩に少量の腹水が認められた.
検査所見 : CA 125 105.7 U/ml,CA 72-4≦3.0 U/ml,LDH 174 IU/l,RBC 4.14×106/μl,WBC 5.560/μl,Hb 11.7 g/dl,Ht 36.3%,CRP 0.07 g/dlであった.
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