今月の臨床 無痛分娩・和痛分娩ガイダンス
III.硬膜麻酔分娩とその影響
硬膜外麻酔分娩の分娩経過に及ぼす影響
39.硬膜外麻酔分娩を行うと鉗子分娩,吸引分娩が増えないのですか.
松岡 謙二
1
1松岡産婦人科クリニック
pp.460-461
発行日 2004年4月10日
Published Date 2004/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101213
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1 はじめに
分娩は妊娠の終わりだけではなく,育児の始まりでもあり,分娩後は母児ともに元気なスタートをきらなければならない.筆者は「笑顔でお産」をモットーに1988年から硬膜外麻酔(硬麻)による無痛分娩を行ってきたが,近年では当院分娩数の約90%の産婦に硬麻分娩を施行し,安全で楽しいお産を実践している.しかしながら,硬麻分娩をしたことで母児生命のリスクが増加するようでは本法の意義がなくなるので,今回,硬麻分娩が分娩法ならびに周産期予後に影響を及ぼすかどうか評価するために,当院と他施設における通常陣痛下分娩とを比較検討した.
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