症例検討会 骨・軟部腫瘍20例
〔症例16〕軟骨由来と思われる悪性腫瘍の1例(Mesenchymal chondrosarcoma)
浜口 謙蔵
1
,
荻原 義郎
1
,
鶴田 登代志
1
,
山際 裕史
2
,
大萱 稔
3
1三重大学整形外科
2三重大学中検病理
3国立津病院整形外科
pp.521-523
発行日 1980年5月25日
Published Date 1980/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908613
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39歳,男性.昭和51年4月頃左下腿外側中下約1/3に有痛性の腫瘍が生じた.同年7月19日某院にて腫瘍摘出術が行われた.昭和54年1月頃同部に再発を思わせる腫瘍が生じ,同時に左肺野に転移像が見られたため,昭和54年1月17日入院した.
入院時所見:左下腿外側中下約1/3に長径約6cmの楕円形の軟かい腫瘤が触れ,その中に小指頭大の硬結があつた(第16-1図).圧痛,熱感,発赤はなく,鼠径部のリンパ節にも特に腫大せるものはなかつた.血液生化学検査は特に異常はなかつた.
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