Japanese
English
論述
距骨頸部骨折Hawkins III型とその類型の機能的予後
Clinical Results of the Fractures of the Talus, Hawkins Type III Fractures and Its Resemblance
田辺 秀樹
1
,
小川 清久
2
,
井口 傑
3
Hideki Tanabe
1
1埼玉医科大学整形外科学教室
2慶應義塾大学整形外科
3東京専売病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Saitama Medical School
キーワード:
距骨
,
talus
,
脱臼骨折
,
fracture-dislocation
,
無腐性壊死
,
aseptic necrosis
Keyword:
距骨
,
talus
,
脱臼骨折
,
fracture-dislocation
,
無腐性壊死
,
aseptic necrosis
pp.811-817
発行日 1987年7月25日
Published Date 1987/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907657
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抄録:1971年から現在まで我々は130余例の距骨骨折を集積・調査した.その内,距骨体部が足関節および距骨下関節から脱臼するHawkins III型の頸部骨折と,体部前方1/3に骨折線を有し両関節より後方骨片が脱臼する症例(「類型」と呼ぶ)は,いずれも関節障害と無腐性壊死の頻度が高く共通の問題をかかえていた.そこでHawkins III型13例とその類型8例の型21例について調査した.その結果,無腐性壊死の発生率に有意の差はなく,臨床的な予後に関しても差を見いだせなかった.従って従来,頸部骨折・体部骨折と全く異なる分類に属していた両者が,同一のカテゴリーに入れるべき骨折であるとの結論を得た.また,治療法に関しても全く同じであった.
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