整形外科を育てた人達 第32回
Franz Schede(1882-1976)
天児 民和
1
1九州大学
pp.1326-1329
発行日 1985年11月25日
Published Date 1985/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907298
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Prof. Franz. Schedeは私の恩師の一人である.私が1935年ドイツに留学した時,Leipzig大学の整形外科の教授であったSchede先生の下で約7ヵ月御指導を受け帰国後も文通を続けていた.また先生が70歳のとき日本流に言うと古稀の祝宴で話された原稿を頂いたのでこれを訳して「Franz Schede教授の歩んだ路」と題して昭和30年,雑誌「外科」17巻8号に掲載してもらった.欧州の中央に位置するドイツは度々の戦争の苦痛を受け,特に2回の大戦に敗北して国内の政治的変動もあり,その渦中に学者として生活する困難を述べていられるが,苦しい中に自己の正しい歩みを続けられた.また義肢の理論を明確にせられた功績も大きい.
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