Japanese
English
臨床経験
一家系にみられた合指症の症例
One Case of Familial Syndactyly
前 興治
1
,
吉次 興茲
1
,
永瀬 洋
1
,
冨士 慶子
1
Okiharu Mae
1
1岡山済生会総合病院形成外科
1Department of Plastic Surgery, Okayama Saiseikai General Hospital
キーワード:
合指症
,
syndactyly
,
家系性合指症
,
familial syndactyly
,
両側性合指症
,
bilateral syndactyly
Keyword:
合指症
,
syndactyly
,
家系性合指症
,
familial syndactyly
,
両側性合指症
,
bilateral syndactyly
pp.1071-1073
発行日 1984年9月25日
Published Date 1984/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907047
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手の先天性奇形の遺伝と原因については不明な点が多い.成書によるとその原因を便宜上1次性奇形と2次性奇形に分類している.前者については当然遺伝が関係しており,胚腫異常,抑制奇形,隔世遺伝性奇形などが考えられる.後者は主として子宮内越荷性奇形,または子宮内疾患によるものと考えられ,遺伝性は少ないとされている.しかしその原因は不明で,今後解明されなければならない点が多い.一般に手の先天奇形の種々な型と臨床上にみられる遺伝性については,多指では遺伝性は少なく,合指では遺伝性が疑われるとされている.今回報告する症例は血族結婚のある同一家系内に男性5人,女性1人に主として両側第3,第4指間に合指症の発現をみ,そのうち3人4手の治療を行ったので報告する.
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