Japanese
English
臨床経験
いわゆる胸肋鎖骨間骨化症について
Nine Cases of so-called Sternocostoclavicular Hyperostosis
白土 修
1
,
依田 有八郎
1
,
佐久間 隆
1
,
後藤 英司
1
,
橋本 友幸
1
,
松野 丈夫
2
Osamu SHIRADO
1
1釧路労災病院整形外科
2北海道大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kushiro Rosai Hospital
キーワード:
胸肋鎖骨間骨化症
,
sternocostoclavicular hyperostosis
,
掌蹠膿疱症
,
pustulosis palmaris et plantaris
Keyword:
胸肋鎖骨間骨化症
,
sternocostoclavicular hyperostosis
,
掌蹠膿疱症
,
pustulosis palmaris et plantaris
pp.773-777
発行日 1983年7月25日
Published Date 1983/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906796
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1978年園崎20)は,外観上,胸鎖関節および胸骨柄体部間関節に腫脹がみられ,X線上,同じ部位に異常骨形成をきたす疾患に対し「胸肋鎖骨間骨化症」と命名した.本症は,1974年同じく園崎19)が"左右対称的に鎖骨と第1肋骨との間に骨化をみた4症例"として発表したのが初めてであるが,以後報告の相次ぐ疾患である2〜5,7〜12,17,18,22〜26).
近年,本症と皮膚科的疾患である掌蹠膿疱症(pustulosis palmaris et plantaris以下,P. P. P.と略す)との関係が注目されてきた1,6,21)が,その病態についての一致した見解はなく,またその疾患名ですら統一されていないのが現状である.今回,我々は本症と考えられる9症例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.
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