Japanese
English
臨床経験
胸壁から胸腔内に発育したlipoblastomatosisの1例
Lipoblastomatosis: A case report.
姥山 勇二
1
,
後藤 守
1
,
山脇 慎也
1
,
宮川 明
2
,
平田 保
3
Yuji UBAYAMA
1
1国立札幌病院整形外科
2国立札幌病院病理
3国立南札幌病院外科
1Dept. of orthop. surg., National Sapporo hospital
キーワード:
脂肪芽細胞腫症
,
lipoblastomatosis
Keyword:
脂肪芽細胞腫症
,
lipoblastomatosis
pp.182-184
発行日 1980年2月25日
Published Date 1980/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906075
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緒言
脂肪芽細胞腫症(lipoblastomatosis)は,乳幼児に発生する稀な腫瘍でありその報告も少ない.病理組織学的にも,脂肪腫や脂肪肉腫との鑑別をはじめ不明な点が多かつた.しかしChung & Enzingerの報告以来1),その臨床病理学的性格はかなり明確なものとなつた.本邦においても吉田,遠城寺の報告12)をはじめとして最近ではこの腫瘍に対する認識がひろまつている.私達は左側胸部に発生した腫瘍が局所再発をきたし,胸腔内に発育した1歳4ヵ月男児のlipoblastomatosisの1例を経験したので報告する.
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