臨床経験
膝半月板骨化症の1例
清水 正章
1
,
板倉 和資
1
,
嘉悦 博
1
Masaaki SHIMIZU
1
1清水整形外科病院
pp.1075-1078
発行日 1978年11月25日
Published Date 1978/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905812
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膝半月の骨化症については1931年Wollenbergの報告以来sesamoids in the knee jointまたはlunulae(Pearson 1921)とかあるいはossification in the internal semilunare cartilage(Burrow 1934),ossicle in the knee menisci(Symeoider 1972)などと種々の名称で呼ばれているが,半月の石灰化と異なりその報告例は極めて少なく,私の調べた範囲では外国例23例,本邦19例にすぎない(第1表).
Weaver(1942)は骨化機転に関して半月に変性のみられるものをsecondary,みられないものをprimaryと区別しているが,骨化の大部分はsecondaryで硝子様軟骨組織を基盤とした骨形成であり,primaryすなわちinter meniscal lunulaeといわれる症例は更に少ないと述べている.
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