学会印象記
第4回西太平洋整形外科学会(WPOA)ならびに第5回シンガポール整形外科学会に出席して
津山 直一
1
Naoichi TSUYAMA
1
1東京大学医学部整形外科学教室
pp.64-68
発行日 1974年1月25日
Published Date 1974/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904940
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WPOAとマレーシアの印象
西太平洋整形外科学会(Western Pacific Orthopaedic Association,WPOA)は今年8月20日より22日の間,新興マレーシア国の首府クアラランプールにおいて開催された.会長はマレーシア整形外科学会長でもあり,今日では同国の厚生行政全般に重きをなす政府要人でもあるDr. H. A. M. Ismailであり,副会長として実際に総会運営に当つたのはマレーシア大学の整形外科教授Prof, J. F. Silvaである.WPOAは第1回1965年日本,第2回1968年香港,第3回1970年マニラと今回は4度目を迎えるわけであるが,前回フィリッピンで開催の際会長争いがあつたのが災いして本学会の衰微が懸念されたが,今回は参会者150名,総演題数94と盛会で日本,韓国,香港,マレーシア,シンガポール,フィリッピン,台湾,インドネシア,タイ,オーストラリア,ニュージーランドのほかインド,アメリカ合衆国からも参加があり,古くからの会員はアジアの整形外科同志の旧交を温め,日本から新しく参加した諸氏もアジアの整形外科の現況を認識する良い機会を経験されたことと思われる.
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